豹変カレシのあまあまな暴走が止まりませんっ!
「すぐに痩せるのは――ちょっと無理かもしれないけど。ちょっとずつ頑張るからさ。気長に待っててよ」

そしたら、玲が、明日地球が滅亡するって宣告を受けた時みたいに衝撃的な顔をした。

……そんなに驚くところ?

「お前は、俺と釣り合うようになりたいのか?」
「そりゃあ、当たり前でしょ?」

胸張って、玲の隣を歩きたいもん。

「それなら、俺が太るというのはどうだろう」

……は?
突然、何を言い出すの?

「俺がお前くらい太ってしまえば、釣り合いが取れるだろう」

いや。待って、どうしてそんな結論に至っちゃうの?
玲って、考え方がぶっ飛んでるなぁってのは知ってたけど、やっぱりときどきよく分からないよ。
嫌だよ、世界一恰好良い後ろ姿が、ぽよん、なんて弛んじゃうの。

「だが、そうすると、俺が自分のブランドの服を着れなくなるな。それはデザイナーとしてどうかと思う。
やはりLサイズ展開は外せないのか――」

だから待って! 私たちの都合でブランドの規格変えようとしないで!

「いい! 玲は太らなくていいから! 私が痩せるから! 高速で痩せるからー!!」

私が玲にしがみ付くと、玲は綺麗な顔を意地悪く歪めて笑った。

「俺が太るのと、お前が痩せるの、どっちが先だろうな」
「待って、それ、分が悪くない!?」

< 57 / 59 >

この作品をシェア

pagetop