もう一度だけでも逢えるなら
 何かあったのか、七時を過ぎても帰ってこない。

 連絡は取れないし、どこにいるのかもわからない。

 セクシーサンタコスプレ衣装のまま、アパートの玄関の前で、水樹の帰りを待った。ちらちら腕時計を見ながら。



 七時半。

 八時。

 八時半。

 まだ帰ってこない。

 九時。

 九時半。

 十時。

 いくらなんでも遅すぎる。

 水樹が約束を破るはずがない。

 きっと何かあったに違いない。

 私はそう考えて、ダウンジャケットを羽織り、水樹を捜しに向かった。
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