もう一度だけでも逢えるなら
 水樹は、しずく第二公園にいた。

 一人ではなく、私より年下に見える女性と一緒にいる。

 二人はベンチに座っていて、何やら話し込んでいる。

 話しているということは、水樹の姿が見えるということになる。声が聞こえるということにもなる。

 あの女性は、いったい誰なのか。

 天使の姿が見える人なのか。

 水樹の隣に座っている女性は、泣いているように見える。

 きっと何か事情があるに違いない。

 私はそう考えて、遠目から二人の様子を見守った。
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