もう一度だけでも逢えるなら
 水樹さんと一緒に歩いてコンビニに向かった。まるで恋人同士のように。

 そう思っているのは、たぶん私だけ。

 それでも私は嬉しい。



「僕は外で待っていますので」

「そうですか。缶ビールとワインとおつまみを買ってきますので、ちょっと待っててくださいね」

 私は意気揚々とコンビニに入った。

 今日は発泡酒ではなく、ビール。ワインはいちばん高いやつ。おつまみは、カゴがいっぱいになるまで詰め込む。

「どうもお待たせしました」

「そんなに買ったんですか」

「はい。それでは、私の家に行きましょう」

 歩くこと十分、私のアパートに着いた。

 部屋はちょっと散らかっている。

 水樹さんには外で待っててもらい、私は大急ぎで部屋を片付けた。見られてまずい物は何もない。

 エアコンのスイッチON。

 まなちゃんの晩ご飯を用意して、コンビニで買ってきたおつまみをテーブルに並べた。

 ビールとワインを冷蔵庫に入れて、グラスを用意して、準備完了。
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