冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい
私の包帯が外れたのは、それからさらに十日後のこと。
その十日間は、ほとんど自分の部屋で過ごした。


寝たきりだったせいで少し体を動かすと息が上がり、関節もスムーズに動かない。

俊敏さが武器だった私からそれが欠けてしまった今、誰かに守られてでしか生きることができない状態だった。


包帯がとれ、ベッドから起き上がって生活ができるようになると、すぐにバスチューが部屋を訪ねてきた。


「バスチュー! 心配していたのよ」


私は自分のケガは棚に上げ、バスチュー見るなり声を上げた。

ケガをした左手はまだ動かしづらそうだったものの、顔色はよく、順調に回復していることを思わせた。


「リリアーヌさま、あのときは本当にありがとうございました」


バスチューは、私の前に跪き首を垂れる。


「お礼を言うのは私です。バスチューはケガをしてまで私のことを守ってくれた……」
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