冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい
けれど、そんな私の心配をよそに、王太子さまは毎日夕方になると部屋に尋ねてくるようになった。
動けるようになってから夜の添い寝はなくなったものの、彼はひとりを好むと聞いていたので、こうして訪ねてきてくれることが奇跡のように感じていた。
それに、王太子さまとの会話は、退屈な王宮での生活の中では貴重な楽しみでもあった。
「リリアーヌ、そなたのサノワでの生活はどのようであったのだ?」
「そうですね……。なにかを作ることが好きで、いろいろな物を作りました。友達とパンはよく作りましたし、小麦も育てておりましたわ」
「小麦からとは……」
彼は『さすがじゃじゃ馬』とでも言いたげに含み笑いをする。
「リリアーヌは本当に面白い姫だ。作ったことがないものなんてなさそうだな」
動けるようになってから夜の添い寝はなくなったものの、彼はひとりを好むと聞いていたので、こうして訪ねてきてくれることが奇跡のように感じていた。
それに、王太子さまとの会話は、退屈な王宮での生活の中では貴重な楽しみでもあった。
「リリアーヌ、そなたのサノワでの生活はどのようであったのだ?」
「そうですね……。なにかを作ることが好きで、いろいろな物を作りました。友達とパンはよく作りましたし、小麦も育てておりましたわ」
「小麦からとは……」
彼は『さすがじゃじゃ馬』とでも言いたげに含み笑いをする。
「リリアーヌは本当に面白い姫だ。作ったことがないものなんてなさそうだな」