冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい
あの口移しは、他に手段がなく、水を飲まねば命を落としかねない状態だったからだと自分を納得させていたけれど、今日は違う。

私は彼のスキンシップにオロオロした。



そんな毎日を過ごしていたものの、サノワのときとは違ってずっと王宮に閉じ込められている私は、次第に飽きてきた。


「ヤニック。私、馬に乗りたい」


自由に面会できるようになったヤニックにそう伝えると、目を丸くしている。


「それはまだ無理でございます。それに……もう馬には……」


ヤニックは言葉を濁す。

今までのように自由奔放な生活はやはりできないということかと、私は落胆した。


「そう……。でも体を動かしたいの。このまま部屋の中だけで生きていくなんて、イヤ」


世の姫というものは、皆こうして年中室内で過ごすのだろうか。
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