冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい
いつも馬に乗っていたときのズボンに着替えると、コールが目を丸くしている。


「リリアーヌさま、こんなお姿でどちらに?」

「王太子さまが誘ってくださったの。街に連れていってくださるんですって!」


ちょっと興奮しすぎて大きな声が出てしまった。


「街に……大丈夫ですか?」

「大丈夫よ。だって王太子さまが一緒なんですもの」


おそらくエドガーも一緒に行くのだろう。


準備がすっかり整うと、エドガーが呼びに来てくれた。


「リリアーヌさま、参りましょう」


エドガーはそう言いながらも、コールと同じように私の姿を見て驚いている。


「はい!」


しかし、そんなことはどうでもいい。
街に行けるという喜びで、頭の中がいっぱいだ。


エドガーに連れられ中庭に行くと、二頭の馬が用意されていた。
そのうちの一頭は、火事のときに活躍してくれた、あの暴れ馬だ。
< 121 / 348 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop