冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい
「ケンカをしてはならんぞ。仲良くだ」

「はーい」


王太子さまにお菓子をもらった子供たちは、満足そうな顔をして、夢中になって食べている。

その様子を見ていると、隣に王太子さまがやって来た。


「王太子さまは、いつもこのようなことをされているのですか?」

「さっきの約束はどこにいった?」


あっ……シャルヴェさまと呼ばなくてはいけなかった。
でも誰も聞いていないからいいと思ったのに。


「あっ、そう、ですね」

「さっきは呼んでくれただろう? もう一度呼んでみろ」


彼は私に視線を送りながら言うけれど、やっぱり恥ずかしい。


「えっと、その……」

「いつまで待たせるのだ。早くしろ」


言い方はきついけれど、彼は笑みを浮かべている。


「シャルヴェさま……」

「なんだ、リリアーヌ」


こうしていると、本当に彼の妃として同行したような気分になってしまう。
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