冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい
「今日は桜桃を摘んで帰ろう。コールにジャムにしてもらうのもいい」

「私も手伝いますわ!」

「お前は本当に面白い。調理場にまで入るのか?」

「もちろんですとも」


毎日母の手伝いをして食事を作っていたし、パンを作るのは大好きだ。
そう返事をすると、シャルヴェさまはおかしそうに笑い、突然私を抱き上げる。


「シャルヴェさま? 歩けますわ」

「いいから黙っていろ」

「シャルヴェさん、また来てね」


私を抱き上げたシャルヴェさまに子供たちが手を振っている。


「仲良しのリリアーヌさんもね!」


どこからかそんな声まで聞こえて、顔が真っ赤に染まる。
子供たちは私を彼の妻だと思っているのだから、変な意味はないのだろうけど……。


「またな。それまでケンカをするな」

「はい!」


シャルヴェさまは子供たちにそう言ってからそこを離れた。
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