冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい
「あれは……父さんが生きていた頃、僕の家にあったものだ。父さんが死んで、僕の家にはお金がなくなった。そうしたら、あの家の人が少しずつ食べ物を分けてくれた。でもそれは、あの銀食器が欲しかったからなんだ」
なにも知らず施しを受けていたら、その見返りを要求されたということ?
「そうだったの。あなたはそれを取り返そうとしたのね」
私が聞き返すと、男の子はうなずいた。
「あれは……父さんが僕と妹が生まれたときに、ひとつずつそろえてくれたんだ」
彼にとって、その食器は銀という価値ではなく、父親の形見なんだわ……。
「お父さんは、いつ亡くなったの?」
「父さんは、一年前の戦いで、死んじゃった」
それを聞いたシャルヴェさまは唖然として、口を開く。
「兵だったのか?」
なにも知らず施しを受けていたら、その見返りを要求されたということ?
「そうだったの。あなたはそれを取り返そうとしたのね」
私が聞き返すと、男の子はうなずいた。
「あれは……父さんが僕と妹が生まれたときに、ひとつずつそろえてくれたんだ」
彼にとって、その食器は銀という価値ではなく、父親の形見なんだわ……。
「お父さんは、いつ亡くなったの?」
「父さんは、一年前の戦いで、死んじゃった」
それを聞いたシャルヴェさまは唖然として、口を開く。
「兵だったのか?」