冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい
「もう泣かなくともよい。必ず生活を改善する。バスチュー。至急兵の遺族の生活について調べ直し、物資がいきわたるようにいたせ」

「かしこまりました」


シャルヴェさまの言葉に、男の子の嗚咽は収まった。
そして彼は、男の子の頭に手を置き再び口を開く。


「怖がらせて悪かった。お前のこの涙は、すべて私のせいだ」


すると、男の子はハッと目を見開いた。


「お前の父を守れなかったのも、お前たちを泣かせたのも、私だ。家族は、必ず救う。もうその村は辛かろう。他に住居と畑を用意しよう。だからお前は、母と妹を守ってくれ」

「ホントに? 僕、処刑されないの?」


男の子はキョトンとしてシャルヴェさまを見つめる。


「もちろんだ。ただし、今度なにかあったときは、自分でなんとかしようとは思わずここに来るがよい。必ず力になろう。銀の食器も取り戻すぞ。お前の父はユノヘスの英雄だからな」
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