冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい
それじゃあ、あの門兵はあの男がどんな人物か知っていて、買収でもされたのかもしれない。

そういえば以前、コールが『裏切るものもおります』と言っていたけど、こういうことなんだ。


「そうしましたら、王太子さまはすぐにリリアーヌさまの所在をお聞きになったんだとか」

「私の? どうしてかしら」

「王太子さまは、リリアーヌさまが心配でたまらないのですよ」


コールの言葉に首を傾げる。

それは、妃になるかもしれないから? 
またユノヘスで傷が増えたら困るから?


「私がいろいろしでかすからかしら?」

「そうかもしれませんね」


コールはそう言いながらクスッと笑う。


「リリアーヌさまのお姿が見えないとわかり、王太子さまは自分の部屋から遠い場所を探せと命じられたんです」

「えっ……」
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