冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい
コールが部屋から出ていくと、私も部屋を出てシャルヴェさまがいるはずの風呂に向かった。
風呂と脱衣室とを隔てる大きな扉越しに、人の気配を感じる。
そして脱ぎ捨てられている血だらけの衣服に気がつき、胸がズキンと痛んだ。
「シャルヴェさま……」
思い切って声をかけると「リリアーヌか?」とすぐに気づいてくれた。
「傷は浅かったと聞いたが、大丈夫なのか?」
「はい。お話があります」
「なんだ」
私は扉に向かって顔を上げ、口を開いた。
「ヤニックをサノワに帰したいのです」
「ヤニックを?」
「はい。そして……私をシャルヴェさまの妃にしてください」
彼は自分で決めよと言った。
それなら、やっぱりこの返事しかない。
自分の危険を顧みず助けに来てくれたシャルヴェさまの妃になれるのなら、たとえ愛されなくても本望だ。
風呂と脱衣室とを隔てる大きな扉越しに、人の気配を感じる。
そして脱ぎ捨てられている血だらけの衣服に気がつき、胸がズキンと痛んだ。
「シャルヴェさま……」
思い切って声をかけると「リリアーヌか?」とすぐに気づいてくれた。
「傷は浅かったと聞いたが、大丈夫なのか?」
「はい。お話があります」
「なんだ」
私は扉に向かって顔を上げ、口を開いた。
「ヤニックをサノワに帰したいのです」
「ヤニックを?」
「はい。そして……私をシャルヴェさまの妃にしてください」
彼は自分で決めよと言った。
それなら、やっぱりこの返事しかない。
自分の危険を顧みず助けに来てくれたシャルヴェさまの妃になれるのなら、たとえ愛されなくても本望だ。