冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい
「リリアーヌ。入ってこい」

「え……」


そんなの無茶だ。彼とベッドで裸になって寝るというミッションも相当な覚悟がいる。
でもベッドは寝具があるから体を隠すことができる。


「脱がすともよい」


すると私の戸惑いがわかったのか、彼は続けた。


「……はい」


でも、扉の向こうの彼は当然裸だ。
どうしよう……と迷ったけれど、彼ともっと近づきたい。

私は意を決して扉を開け、視線をそらしながら中に入った。


「こちらに来い」

「いえっ、無理、です……」

「じゃじゃ馬のくせして、これはできぬのか?」


シャルヴェさまはクククと声を上げて笑う。

最近は時々笑顔を見せてくれるようになったけれど、あんなことがあったあとだからか驚いてしまった。


「いいから来い」

「……はい」


命令された私は、しぶしぶ近づいた。
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