冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい
「そして、リリアーヌさまが傷つくくらいなら、自分の命などいらないと」
「そんな……」
「それは、お母さまとお兄さまを亡くされたシャルヴェさまの心の叫びのように感じました。大切な人を失う辛さを、もう二度と味わいたくないと、叫ばれたような気がしました」
私は無意識に胸を押さえていた。
痛くて苦しくて……たまらない。
「シャルヴェさまは?」
それを聞いた私は、いても経ってもいられず、大きな声をあげてしまった。
「たった今、出発なさいました」
「もう?」
諦めきれない私は、とっさに部屋を出ようとドアに走った。
「お待ちください」
するとバスチューに腕をつかまれ、止められてしまった。
「どちらに?」
「シャルヴェさまおひとりで行かせるなんて……」
私が思わずそう漏らすと、バスチューの手に力がこもる。
「そんな……」
「それは、お母さまとお兄さまを亡くされたシャルヴェさまの心の叫びのように感じました。大切な人を失う辛さを、もう二度と味わいたくないと、叫ばれたような気がしました」
私は無意識に胸を押さえていた。
痛くて苦しくて……たまらない。
「シャルヴェさまは?」
それを聞いた私は、いても経ってもいられず、大きな声をあげてしまった。
「たった今、出発なさいました」
「もう?」
諦めきれない私は、とっさに部屋を出ようとドアに走った。
「お待ちください」
するとバスチューに腕をつかまれ、止められてしまった。
「どちらに?」
「シャルヴェさまおひとりで行かせるなんて……」
私が思わずそう漏らすと、バスチューの手に力がこもる。