冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい
「リリアーヌ。お前はもう立派なユノヘスの妃だ。傷ついた兵のことまで考えてくれて、ありがとう」


私は、何度も首を横に振った。
自分にできることなど小さすぎて、シャルヴェさまの偉大さを思い知った。


「すぐにお前を妃として迎える。ユノヘスの未来を一緒に築いてほしい」

「シャルヴェさま……」


私は、うれしさのあまり震えた。
彼と一緒にユノヘスを幸せに導けたら、こんなにうれしいことはない。


「今日はもうよい。少し腹が減ったぞ。リリアーヌの焼いたパンはあるのか?」

「はい、たっぷりご用意してあります」

「それでは、この濡れたドレスを着替えてこい」

「はい」


やっと解放された私は、小躍りするような気持ちで自分の部屋に向かった。
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