冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい
『俺たちの子』と言われて、私の胸はトクンと大きな音を立てる。

裸で一緒に眠るなんて恥ずかしすぎる。
でも、彼の子が欲しい。

きっとアリアナもこんな気持ちだったのね……。


それからふたりでじっと街を眺めていた。

この大きな街がシャルヴェさまの手腕ひとつで戦場に変わる可能性もある。
でも、彼ならこの美しい光景を壊したりはしない。


「シャルヴェさまは、どんな幼少時代をお過ごしだったんですか?」

「お前のことをじゃじゃ馬というが、俺もそんなに変わらなかったかもしれないな。母と兄が亡くなってから、唯一の跡取りになってしまったこともあって、ほとんど王宮に幽閉されていて……」

「幽閉?」


思わぬ言葉が飛び出し驚いた私は、声を上げた。


「あぁ。部屋から出るなと一日中監視されていた。そんな俺の遊び相手になってくれたのが、バスチューだった」
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