冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい
でも、激しいって、なに?


「バスチュー。リリアーヌをからかうな」


するとシャルヴェさまが顔を出す。


「申し訳ありません。リリアーヌさまがあんまりおかわいいので」


バスチューがそう口にすると、シャルヴェさまは彼をギロリと睨み付ける。


「リリアーヌは俺のモノだ」

「承知しておりますよ。ご心配なく」


バスチューが余裕の笑みを浮かべると、シャルヴェさまが少し悔しそうなのがおかしかった。
でも……。


「それと、今日が初めての夜だ。激しくするから人払いをいたせ」

「えっ、ええっ!」


私はシャルヴェさまのひと言に目を丸くする。

誰にもバレることなく部屋までたどり着いたと思ったのに、バスチューに見つかり取り繕うどころか、わざわざ『初めての夜』と言ってしまうなんて!
< 286 / 348 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop