冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい
でも、さっきから激しいってなに?


「そうでしたか。私はてっきりもう……」


そこで言葉を濁したバスチューは、一瞬私に視線を送ってから続ける。


「シャルヴェさま。戦のストレスもありますし、長い間女性に触れてもいないと思いますのでお気持ちはわかりますが、ほどほどになさってくださいね」

「お前は……。もう行け」


「チッ」と舌打ちしたシャルヴェさまは、バスチューの背中を押す。


「あの、ほどほどにというのは?」


会話が見えない私が思わず尋ねると、「ここから先はシャルヴェさまに教えていただいてください」とバスチューは行ってしまった。


「シャルヴェさま、あの……」

「はぁ。とにかく入れ」


盛大な溜め息をついたシャルヴェさまは、私の腕を引き、部屋の中に招き入れる。
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