冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい
「また、バスチューに乗せられた……」

「乗せられた、ですか?」


いまだふたりの会話がピンとこない私は首を傾げるばかり。
でも、とうとうその時間がやって来たことを思い出し、たちまち緊張に襲われてしまった。


「お前は本当になにも知らなさそうだな」

「な、なにも……なんて。わ、私だって少しは……」


私だって知ってるわよ。
裸で一緒に寝るんでしょう?

シャルヴェさまの問いかけにしどろもどろになると、彼は笑みを漏らす。


「リリアーヌ。それでは、妃の務めはわかっているのだな」


彼は私の腰を抱き、腰まであるブラウンの長い髪を優しい手つきで撫でる。


「は、はい……」


少し声が震えてしまった。
そしてそれを彼に気づかれてしまった。


「いつもの威勢はどこにいった。こうしていると、お前も普通の女だな」

「なっ……」
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