冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい
「違うのですか?」


いったいどうしたら、いいの?
私は、軽くパニックになっていた。


「やはり、教え甲斐がありそうだ」


な、なにが起こるの?
裸にされると思うだけで震えてしまうのに、彼が不敵な笑みを浮かべるのを見て、気が遠のきそうになる。


「そんなに怖がらなくてもいい。最初は少し痛いが、すぐに気持ちよくなる」

「気持ちよく?」


私が聞き返すと、彼はうなずく。


「そう。だからお前は感じるままに声を上げていればいい」


彼に耳元でそう囁かれると、たちまち頬が赤く染まってしまう。
それから彼は、私の右手をとり、唇を押し付けた。


「シャルヴェさま……」

「シャルヴェでよい」


震えが止まらない私は、たったこれだけのことで頭が真っ白になってしまう。


「シ、シャルヴェ」

「どうした、リリアーヌ」

「これからなにを……」
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