冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい
デコルテに唇を押し付けるシャルヴェが、風呂からランシャンを追い出したときと同じように少し骨ばった手で太ももに触れるので、私はその手を慌ててはねのけた。
それなのに……。

彼は余裕の笑みを浮かべ、あっという間に私の両手を頭の上で拘束してしまった。


「や、やめて……」

「悪いが、いくらリリアーヌの頼みでも、それだけは聞き届けられないぞ。お前は吸い付くような白い肌をしているな」


シャルヴェはそう言うと、私の体の隅々まで愛し始めた。

彼に与えられる快感は、私の体を真っ赤に染め、火照らせる。

なに、これ……。
裸で眠ればいいと思っていた私にとって、こんな行為は衝撃しかない。
それなのに、体の力が抜けてしまって、彼を押し返せない。


「いつもの威勢はどこに行った」

「そんなこと言ったっ……あっ」


イジワルな言葉を繰り返しながら、私の素肌に手を滑らせるシャルヴェは、情熱的なキスを繰り返す。
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