冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい
その行為にたちまち息が上がってしまう私は、瞳を潤ませ彼を見上げた。


「リリアーヌ、愛している。もう、生涯離さぬ」

「……はい」


彼の言葉に胸を震わせながら瞬きした瞬間、我慢していた涙が目尻からこぼれていく。

誰かに愛されるということは、こんなにも心地のいいことなんだわ。

彼に愛されることを諦めていた私にとって、『愛している』という言葉はなによりもうれしい。


「リリアーヌ、少しだけ我慢せよ」

「えっ、なに……あぁっ」


熱いモノが体の中に入ってきた衝撃で、彼の腕に爪を立ててしまう。


「な、なにをなさる……」


そして、体の奥に感じる強烈な痛みに耐えかね私が思わず声を上げると、彼は優しいキスを繰り返す。


「きれいだ」


半泣きになっている私とは対照的に、彼はそう言いながら、目を細めてうっとりとした瞳を向ける。
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