冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい
「もう、む、無理です!」


痛さのあまり逃げ出そうとしたけれど、彼は私をがっしりと抱きしめ離さない。


「こうしなければ子は生まれぬぞ?」

「そんな。友達のアリアナは裸で眠ればいいと……」

「終わったあと、裸で眠ればいい」


嘘。そういうこと?
私はそのときになって初めて、アリアナが一番大切なことを教えてくれていなかったことに気がついた。

言葉を失くし、目をパチパチさせていると、シャルヴェはクスクス笑う。


「友達は言いにくかったんだろうな。お前みたいな純情な女には」


それじゃあ、アリアナもこんなに恥ずかしいことをしているの?
たしかに、こんなことを聞いていたら、ユノヘスには来なかったかもしれない。


「あっ……」


それからシャルヴェに与えられる刺激が強すぎて、思わず彼の背中に手を回してしがみついた。
すると……あのヤケドの跡に触れてしまい、ハッと我に返る。
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