冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい
「すまない。リリアーヌが今までの女と違うことはわかっているのに……」


彼の言葉に胸がドクンと跳ねる。

私は愛されている……。
そう感じた私は、彼の背中の傷にもう一度触れてから口を開いた。


「怖いのです。私が私でなくなってしまうみたいで。こんな乱れてしまって、シャルヴェに嫌われてしまわないかと」


盛大な愛の告白をしたかのようで恥ずかしくてたまらない私は、彼にピッタリとくっつき、肩に顔をうずめる。


「なぜ嫌う? 嫌うわけがないだろう? こんなに愛おしいのに」

「シャルヴェ……」


それを聞いた私は、胸がいっぱいで、再び瞳が潤んできてしまう。


「お前を愛しているんだ」


再び私の目から、ポロポロと涙が流れ出す。

もちろん辛いからでも悲しいからでもない。
愛されている喜びが、そうさせているのだ。


「私も……愛してます」
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