冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい
「リリアーヌさまはこれからここで生活していただきます」

「私の部屋!?」


思わず大きな声を上げるとコールは大きくうなずいた。

てっきり王太子さまと同じ部屋だと思っていたのに、広いもののどう見てもひとり用だ。

なぜなら、朱色のカーテンや、フリルのついた枕カバー。
これらをあの王太子さまが愛用しているようには思えなかったからだ。

そっか。彼の妃は、私ひとりではないんだわ……。

それもわかっていて来たはずなのに、なぜか落胆した。


「王太子さまは、どちらのお部屋で?」

「王太子さまの部屋は、中央広間を挟み、東側になります。おひとりを好まれますので、夜、お呼びになられたときだけ行かれれば大丈夫です」


それじゃあ、裸で寝るだけで、あとは一緒にはいられないの?
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