冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい
アリアナは、出かけるときも家にいるときも常に旦那さまと一緒で、それを微笑ましく思っていたのに……と少し残念に思った。


「お食事のときは?」

「食事はバスチューたちと一緒にとられることもありますが、お部屋に運ぶように言われることが多いです」

「他の妃は?」


他の妃はそれで納得しているの?

私がそう尋ねると、コールは首を傾げた。


「他の、と申しますと?」

「王太子さまは何人も妃がいらっしゃるんでしょう?」


私は何番目かしら?
大真面目にそう尋ねると、コールは頬を緩ませクスッと笑う。


「王太子妃はひとりもいらっしゃいませんよ」

「えっ!」


私が目を丸くして驚いていると、コールは続ける。
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