冷酷王太子はじゃじゃ馬な花嫁を手なずけたい
やっぱりそうなのね……。

バスチューに剣を向けたときの鋭い視線は、戦のときの視線と同じなのかもしれない。


「あまりお笑いになりませんし、そのせいもあるのかと」


たしかにまだ笑顔を見ていない。


「そう、ですか」


私はコールの淹れてくれた紅茶に手を伸ばした。

もっとユノヘスを知りたい。
これからずっと生きていくだろう、ユノヘスを。


「あの……白髭のランシャンさんは、なにをなさっている方なんですか?」


この際わからないことはすべてコールに聞いてしまおうと尋ねた。


「はい、ランシャンさまは、シャルヴェさまの幼少期からの教育係のような存在だと聞いております。今でもなお、シャルヴェさまの信頼が厚いお方です」

「教育係……」


でも、さっきの様子では完全に格下の扱いだったけど……そういうものなのかしら?
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