エリート上司の甘い誘惑
私の様子がおかしいことに気が付いた望美に、部長とのことを吐かされ第一声がこれだった。
「あんた……人生最大の、奇跡のモテ期突入じゃないの」
「いや、まだ。そう全部真に受けていいのかどうか……、っていうか、こんな経験ないからわかんない」
園田の時は、わかりやすいくらいに彼に対する好意が顔に出ていたのだと思う。
だから園田はすんなりと私を口説き、私はすんなりと彼の言葉に舞い上がった。
今までこんな風に、向こうから好意を寄せられたことなどなかった。
それが今、二人。
しかも部長も東屋くんも、私にはハイスペック過ぎてそっと遠くから眺めるか、仕事の関わりしか考えたことがないような二人だった。
「いや。あんた、今まで気づかなかっただけかもしれないけどね」
「何が」
「誰かに口説かれてても気づかずにスルーしてそう。あんた激鈍いし」
げきにぶいって。
どんな日本語だ。
「見た目はそれなりに普通だし、割と特徴ない顔だちしてるから化粧映えするし男ウケは悪くないわよきっと」
「全く褒められてる気はしないけどありがとう」
「胸も可もなく不可もなく、だしねえ。無難無難」
うっさいわ。