エリート上司の甘い誘惑
「じゃ、仕事終わったら迎えに行きます」

「え、嫌。目立つから外で待ち合わせ」

「えー」

「嫌。携帯で連絡」



かなり本気でアンタ狙ってる女子軍がいるんだからさ。
そんな連中にあらぬ誤解をされてやっかまれるのは勘弁だ。


コーヒーを全て注ぎ終えてサーバーを簡単に水で流しながら、東屋君に向かってぴらぴらと片手を振った。
大体、こんなとこでいつまでも二人で話してること自体、うっかり見られたら何か気まずい。


口さがない人は、どこにだっている。



「もう、こんなとこで油売ってないで早く戻って」



渋々、といった様子で戻っていく背中を見送った。
顔は、整ってはいるもののチャラそうなイメージが私は好きじゃない。


でも背は高いし仕事もデキる、モテて当然の類の男だ。
彼女がいるって噂は聞いたことないけれど、それほどプライベートについて話したことがないから良く知らない。


社内では噂になってなくても、きっと社外にいるんじゃないだろうか。


私としては、男はやっぱ、年上の風格が欲しいところで。


希望を言うなら五つくらい年上がいい。
でも私くらいの年齢から五つ足すと、ぼちぼちと既婚者が増えてきている年齢でもあったりする。


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