エリート上司の甘い誘惑

待ち合わせの駅前に着くと、彼はもうそこに立っていた。


「お疲れ様です、ぶ……」

「…………」

「隆哉さん」

「お疲れ」


この人こそ、実は子供っぽいところがあると、この短期間でよくよく理解した。


「ライトアップ、綺麗ですね」

「そうだな。少し距離があるが大丈夫か」

「大丈夫です。街がクリスマス仕様で、それだけでテンション上がります」


チキンもケーキもそれぞれの店で予約してあって、一軒一軒これから受け取りに行く。
この辺りは駐車スペースも無く、いちいち車を停める場所に困りそうなので散歩がてら徒歩で取りに行こうと二人で決めてあった。


さて、歩き出そうという直前で、彼が首を傾げて私を見た。



「何かあったか?」
「え?」

「バツの悪そうな顔が、色っぽい」
「…………」



色々と突っ込みたいところがあるが、まずそのサーチ力、何。

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