エリート上司の甘い誘惑
抑々……何のためにもしくは誰の為に自分を磨きたいか、にも、よる。
仕事の為の自分磨きなら、確かに常々努力したいと思っているけど、多分今私が思う自分磨きとはちょっと違う。


私は何の為に自分を磨きたいのか……断じてそれは園田の為ではないけれど、彼を見返したい、と言う気持ちなら確かに少し。
次に恋する人の為?
だとしたらまだ見も知らない人の好みもわからないのに、一体何をどうすることが自分磨きに繋がるのやら。


午後の業務。
頼まれた書類を必要部数コピー中、ガーガーと少し具合の悪い音をさせながら奮闘中のコピー機の前で、手持無沙汰な時間はついついぼんやりと考えてしまう。


女子力?
女度が足りないの?


だったら料理でも習いにいく?
でも、園田に褒められて嬉しくて結構頑張ったけど、意味なかったってことだしな。


あ……イタ。
思い出してしまった、ありきたりな肉じゃがを褒められて嬉しくて、ついレパートリーを増やしてしまった自分。


イタ、当時の私、イタい。
痛い思い出は早く忘れよう。


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