エリート上司の甘い誘惑
何部だ、と聞かれ数を答えるとピッ、ピッと操作してコピーを再開してしまう。
「しっかりしてそうで、案外そそっかしいな」
「……いつもは、そんなことも」
「女度が気になって?」
「言わないでください。なんか調子が出ないだけです」
ふ、とまた笑われた気配を感じた。
もうやだこれ以上笑わないでください、と私はコピー機に目線を落としたままで若干拗ねていた。
「二日酔いか?」
「いえ、それほどでも」
「なら、いいが。女度、ないこともないと思うぞ」
二日酔いを心配されるほど、披露宴では酔っていなかったと思うけどな……でも赤くなりやすい方だから、そう見えたのかも。
…………ん?
今、部長、なんて言った?
最後に言われたセリフに、ぴき、と思考回路も顔も身体も固まった。