エリート上司の甘い誘惑
「それ、どういうつもりで言ってる?」
「え」
どういう、もこういう、も。
社交辞令だけど。
そりゃ夜も遅いし遠慮してくれれば助かるなー、と思うけど社交辞令を社交辞令と言うわけにはいかないし、まあコーヒー一杯くらいなら、というのは正直な気持ちだ。
そして部屋に一人で帰ることへの抵抗も少しある。
だってさ。
何か私のせいで気を悪くしてるなら、改善したいじゃない。
私自身、東屋くんと飲むのは楽しいし。
このまま修復せずに帰してしまうのは、良くないと思った。
だけど、東屋くんはまたため息をつく。
「わかってないはずは、ないですよね」
「え……」
「わかってるから何も聞かないんじゃないの? 俺がなんで園田さんに喧嘩売ったか、とか」
ひゅ、と息を吸い込んで、言葉が出なかった。
出ないうちにまた追い打ちをかけられる。
「こんな風に付きまとってるのも、浮かれた園田さんがさよさんに近づかないようにだし。なんとも思ってない女ここまで構ったりしないよ、俺」