フェアリーテイルを夢見てる
寝具にも着衣にも乱れた様子はなく、表情もとても穏やかで、おそらく眠るように息を引き取っただろうというのがお医者さんによる見解でした。
つまり老衰による心不全という事です。
万作さんはもう100歳の大台に乗っていたのですから、そうなったとしても何ら不思議な事ではないそうです。
むしろそれまで、専属の運転手さんに車での送迎は頼んでいたものの、自力であちらこちら精力的に動き回れていたのがこの上ない奇跡だったのですから。
まさに大往生というべき最期で、悲しみよりも「今までお疲れ様でした」という労いのムードが漂う中葬儀が執り行われ、それが終わって一段落した頃に、事前に手配していた弁護士、つまり巧さんのお父さん立ち会いの元、親戚一同の前で万作さんが遺していた遺言書が開封されました。
「B.C. building INC.」の事業の権利はもちろん、自宅及び万作さんが個人的に所有していた土地建物は息子である千一郎さんへ、現金や有価証券、宝飾品等は相続権のある者達で法の定める通りに、その他の持ち物については適宜親族間で話し合って分け合いなさい、と書かれてありました。
つまり「B.C. square TOKYO」の52階は千一郎さんが相続する事となったのですが、しかし、彼はとても困惑してしまったのです。
つまり老衰による心不全という事です。
万作さんはもう100歳の大台に乗っていたのですから、そうなったとしても何ら不思議な事ではないそうです。
むしろそれまで、専属の運転手さんに車での送迎は頼んでいたものの、自力であちらこちら精力的に動き回れていたのがこの上ない奇跡だったのですから。
まさに大往生というべき最期で、悲しみよりも「今までお疲れ様でした」という労いのムードが漂う中葬儀が執り行われ、それが終わって一段落した頃に、事前に手配していた弁護士、つまり巧さんのお父さん立ち会いの元、親戚一同の前で万作さんが遺していた遺言書が開封されました。
「B.C. building INC.」の事業の権利はもちろん、自宅及び万作さんが個人的に所有していた土地建物は息子である千一郎さんへ、現金や有価証券、宝飾品等は相続権のある者達で法の定める通りに、その他の持ち物については適宜親族間で話し合って分け合いなさい、と書かれてありました。
つまり「B.C. square TOKYO」の52階は千一郎さんが相続する事となったのですが、しかし、彼はとても困惑してしまったのです。