クールな次期社長の甘い密約

「そんな事で泣かなくていい。茉耶ちんの気持ちはちゃんと分かっている……なぁに、今まで待ったんだ。後一週間くらいどうって事ないさ。

それに、茉耶ちんの女性としての一大イベントが生理の時だったなんてのもなぁ……出来れば一生、心に残る最高の思い出にしてやりたいし」


その言葉がよけいに涙を誘う。こんなにも私を大切に想ってくれる人が居るなんて……嬉しくて涙が止まらない。


彼の胸で一頻り泣くと夕食がまだだった私の為に専務がルームサービスを頼んでくれてゆっくり食事を楽しんだ。そして改めてシャワーを浴び、広いベットで抱き合う。


「このまま朝まで抱いててあげるから眠っていいよ」


心地いい彼の腕の重みに幸せを感じ目を閉じるが、私ばかりがこんな幸せでいいのかなって申し訳ない気持ちになる。


専務の為に何が出来る事はないのか……そんな事を考えていら、あの事が脳裏を過った。


あの事とは、森山先輩から聞いた倉田さんの良からぬ噂。専務はあの噂を知っているんだろうか?


見た感じでは専務は倉田さんに絶大な信頼を寄せている。という事は専務の耳には入ってないのかもしれない。


私としては倉田さんは専務に恋愛感情を持っていると思っているから信じてはないけど、万が一、森山先輩が言ってた事が本当で倉田さんが専務を裏切っていたとしたら……


「あの、専務……倉田さんの事なんですが、あの人は信用出来る人なんでしょうか?」


突然倉田さんの話題になり、専務が不思議そうな顔をする。

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