クールな次期社長の甘い密約
その日のランチは、入社して初めて社外のカフェに来ていた。
森山先輩に、今朝の件で私は一躍有名人になってしまったから、社食なんかに顔を出したら大変な事になるって言われたからだ。
……ってのは表向きの理由。本当は、森山先輩が私の話しを聞きたがっていたのに午前中は来客が多く、なかなかゆっくり話しが出来ない事に苛立ち、お昼休みに第二回緊急会議を開くって言い出したから。
今朝のエントランスでの一件を聞きつけて連絡してきた麗美さんを含め三人で店内の一番目立たない隅っこのテーブルを囲む様に座り、知ってる顔が居ないかを確認して緊急会議が始まった。
二人に報告しなきゃいけない事は山ほどある。取りあえず、私が宮川先生の姪っ子と間違われているんじゃないかって疑惑は勘違いだったと説明した。
すると森山先輩が「ほら、やっぱりね~私はそんな事ないって思ってたのよ~」って言うから私と麗美さんは苦笑い。
「でも、予想が外れて良かったよ。これで専務が茉耶ちんを利用しようとしてたんじゃないって分かったんだからね。後は専務とシちゃえば完璧だね」
「あ……実は昨夜、初体験しまして……」
「えっ? えぇっ? 茉耶ちん、エッチしちゃったのぉ~?」
話しを聞いた二人は大興奮。赤面する様な恥ずかしい質問が矢継ぎ早に飛んできて、下ネタに慣れてない私はシドロモドロ。
「へぇ~専務ってそういう風なんだ~」
森山先輩と麗美さんは想像を膨らませニヤけまくっている。