クールな次期社長の甘い密約

ベットの上に腰を下ろした専務が、床にペタンと座って動けないでいる私の頭をクシャリと撫でる。そして、大きな手で頬を包み込み妖艶な眼差しをこちらに向けた。


「昨夜の事……覚えてるか?」


そんな風に聞かれるって事は、何かあったんだ。 うそ……全然覚えてない。私、専務と……シちゃったの? って事は、生まれて初めて男の人に裸を見られた?


とんでもない妄想が一気に脳内を駆け巡る。


一生、誰とも付き合わず結婚もしないと思っていたから、男の人とそういう関係になるなんて考えた事もなかった。


羞恥でうろたえるが、次の瞬間、私は気付いてしまったんだ。それよりも、もっと恥ずかしい事情があった事に……


あぁっ! ムダ毛の処理が……


「……ボーボーだった」

「んっ? ボーボーって?」

「あ、す、すみません! 私、見せてはいけないモノを見せてしまいました。本当にすみません」


きっと専務はドン引きしたに違いない。あぁ~穴があったら入りたい。いや、それだじゃ足りない。完全に埋めてもらって、二度と出てこれない様に踏み固めて抹殺して欲しい……


ショックの余り意識が飛びそうになり、この世の終わりを感じていたのだけど、当の専務は至って普通で、別段変わった様子はない。


私に幻滅してないのかな? いや、世の中には、色んな性癖の人が居るってテレビの特集でやってたし、実はそういうのが好きな人なのかも?


勝手に想像して納得していると専務の口から事の真相が明らかにされた。

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