クールな次期社長の甘い密約
車を降りて門をくぐる専務の後ろ姿が心成しか寂しそうに見えた。
「どうして専務は、あんなに実家を毛嫌いするのですか?」
車が動き出すとそれとなく倉田さんに聞いてみたが、彼は一言「社長は厳しい方ですからね」って言うだけ。
「ふ~ん、そうですか……」
イマイチ納得出来る答えじゃなかったけど、倉田さんにそれ以上を求めても無駄だと思い質問を変える。
「それと、倉田さんに聞きたい事があるんですが、えっと……あの下着、本当に専務に頼まれて買ったのですか?」
なんとなくだけど、専務は自分がプレゼントしたのは服だけだと思っているようだった。
「あぁ、ランジェリーショップに行ったのは私の判断です。クマのイラストが付いたショーツなんて、専務がお気の毒ですから」
失礼しちゃう。そんな事言ったらクマさんが可哀想じゃない。あのパンツお気に入りだったのに……
「それ、専務にチクりましたよね?」
「クマの話しをしておけば、専務もそんなモノかと期待しないでしょう。そこで私が選んだランジェリーを見れば、驚いてより興奮が高まります」
確かに倉田さんの言った通り専務は喜んでいたけど、そんな事を真面目に考えていたなんて、この人、やっぱり変わってる。
「そのお陰で専務とあなたは結ばれたワケですし、私の努力は報われました」
ヤダ、私と専務がエッチ出来なかった事、倉田さん知らないんだ。
なんて言っていいのか返事に困り口籠る。そんな私の様子を目ざとい倉田さんが見逃すはずがなった。
「……確認の為にお聞きしますが、昨夜、専務とセックスされましたよね?」