センパイ、好きです。




「…告白して見事に振られた…ってか?」


美和ちゃんに、そう言われ、また胸がズキッとなる。


「いやぁ……思わず口が開いて…」


えへへっと、笑いながら頭を後ろに回すと
美和ちゃんに、叩かれた。



「まあ、鈴奈が幸せそうで良かったよ」

「へへ~んっ、恋してますから~」


そう言って笑うと、美和ちゃんはもう、本を読み始めていた。




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