センパイ、好きです。



「なんで戻って来たんだよ」


先輩は気まずそうに私を見る。



「先輩、私一目惚れです
好きです。」



自分だって、そんなこと言うんだって思ってもいなかったから、ビックリした。




けど、あんた風に、優しくされちゃったら好きになっちゃうもん。






「……ごめん、興味無い」





呆気なく散ったけど。


「……諦めません…! 」



大きな声でそう言うと、先輩は振り向きながら、微笑んで私を見た。



「……あっそ」




そうして、私はウキウキ気分のまんま、入学式に出たのであった。





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