センパイ、好きです。
入学式から1ヶ月たったので、学校生活にも少しずつなれ始めてきた頃。
「美和ちゃん…!おはよう!」
教室に入って、窓際で本を読む美和ちゃんに近付いて微笑むと美和ちゃんは本を閉じて私を見た。
「…入学式ギリギリだったくせによく言うわね」
「いつまでそれ言うの……」
「はぁ?」
美和ちゃんは、キッと私を睨み付けてくる。
そして、ため息をついて窓を見る。
「あ、先輩だ」
その言葉に、私はビタっと窓にくっつく。