溺愛副社長と社外限定!?ヒミツ恋愛
「副社長に同行なんて荷が重すぎます」
つい必死になってしまう。
「大丈夫ですよ。副社長のそばにいればいいだけです。展示会ではいろんな方とお会いしますから、手持ちの名刺がなくなったときに補充する程度のことです。展示会へは上川さんも何度か行ったことがあるでしょうから、勝手はわかっていますよね」
「ですが」
「まぁそう言わずにお願いしますよ。展示会のあとは、こちらに寄らずに帰ってしまっても構いませんから。もう少ししたら副社長が迎えにきますので、準備をしておいてください」
岸本部長は取り合うつもりはまったくないみたいだ。
お伺いを立てるというよりは、決定事項として私に伝えただけらしい。
上司に指示されれば、断ることはできない。
重い気分で制服から私服に着替えて待機していると、京介さんが現れた。
慌てて立ち上がる。
「おはようございます。今日は急なお願いで申し訳ありません」
当然のことながら、いつもの副社長となんら変わらない態度だった。
「いえ……」