溺愛副社長と社外限定!?ヒミツ恋愛
京介さんの視線が、私の首筋に向けられていることに気づいて、動悸が激しくなった。
「これは……」
隠すように首を手で覆った。
「虫刺されです」
私がなんとか答えると、彼は目を少し細めた。
疑られているような気がして緊張が走る。
捕らえられた視線は、まるで磁石のようにくっついてしまって離すことができない。
息苦しさが限界になろうかというときだった。
京介さんのスマホが着信を知らせて振動する音が聞こえてきた。
胸元に手を忍ばせて、彼がスマホを取り出す。
そして、私に背を向けて離れて行った。
息を放つ。
そこで初めて、無意識に息を詰めていたことに気づいた。