溺愛副社長と社外限定!?ヒミツ恋愛
「あ、あのっ……」
全身が強張る。
咄嗟に彼の顔を見ると、不意打ちに合ったような驚愕の色が見えた気がした。
ところが、それは私が瞬きをする間に消え失せた。
彼が、私を支えるようにして歩き始める。
「どこかで少し休憩しよう」
頻脈が京介さんと密着しているせいなのか、体調不良のせいなのか、私にはわからなかった。
ただ、みぞおちのあたりに走る差し込むような痛みは、私がしてきたことの報復だと思った。
彼に抱きかかえられるようにして連れられて来たのは、会場の一角にある休憩所のようなところだった。
椅子に座らされ、京介さんが私の前にしゃがむ。
「なにか飲み物は?」
「……いえ」
首を横に振る。
喉の渇きは覚えていなかった
「それ、どうしたんですか?」
急に聞かれた質問の意味がわからず、彼を見つめる。