溺愛副社長と社外限定!?ヒミツ恋愛

「今夜、私の部屋に来ませんか?」

「……はい?」


突然の誘いに目を見開いてしまった。


「体力回復にぴったりのものをご馳走しますよ」

「いえ、ですが……」

「歓迎の意味も込めて。といっても、私ひとりの接待で申し訳ないですけどね。うん、そうしましょ」


井森さんは自分ひとりで納得してしまったようで、取り出した手帳から紙を切り取って、なにかをサラサラと書いた。
そして、「はい」と私に差し出す。
見れば、そこには住所と簡単な地図が記載されていた。


「私のアパートです。私は今日、これで上がりますので、上川さんは仕事が終わり次第そちらへ直接来てください」

「……あ、はい……」


仕事をしているとき同様に、きびきびと指示を伝える。
断る隙もなかった。


「あ、それと、私の部屋を見ても驚かないでくださいね」


真顔で私の目をじっと見る。
なんのことだかわからなかったものの、勢いに負けて頷いた。

< 164 / 255 >

この作品をシェア

pagetop