溺愛副社長と社外限定!?ヒミツ恋愛

これはもしかして、“あーん”を待っているんだろうか。
スプーンでプリンをすくったものの、空中で一時停止。

すると副社長は笑みを浮かべたままスプーンを指差し、続けざまに自分の口を差した。
つまり、“あーん”しろということだ。

プルプルと震える手。
それをなんとか彼の口元へと移動させた。

するのも、されるのも、ものすごく恥ずかしい。
副社長はプリンを食べると、さっき同様に嬉しそうに頬をほころばせた。

普段、会社で見ている副社長とは違う姿に、胸を躍らせている自分がいることに遅ればせながら気がついた。
通常モードではない鼓動を意識した途端、さらに心拍数が上がっていく。

交互に食べさせ合いながら、もう少しこの時間が続けばいいのにと願う自分がいた。
早くパーティー会場から立ち去りたいと思っていたことが嘘のようだった。


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