溺愛副社長と社外限定!?ヒミツ恋愛
「亜樹……」
思わず彼女にすがりつく。
「会いたいんでしょ?」
聞かれて頷く。
切なさに心が悲鳴を上げそうだった。
会いたくてたまらない。
ナオミとしてしか会えないとしても。
「素直でよろしい」
亜樹は笑顔を浮かべながら私の頭を撫でた。
私は誰かに背中を押してもらいたかったのかもしれない。
会うべきじゃないとブレーキを掛ける自分を後押ししてほしかっただけ。
鏡に映る、冴えない私を見た。
副社長が連絡を待っている相手は、私じゃなく“ナオミ”だ。
それでもいい。
もう一度だけ、ナオミとして副社長に会いたかった。