溺愛副社長と社外限定!?ヒミツ恋愛
そこには図解で、情報収集から管理、活用のシーンが示されていた。
副社長が以前言っていた、顧客の嗜好データを本社で一元管理し、各ホテルで共有するという仕組みだ。
そういったデータだけでなく各ホテルの業務管理や収益管理なども、同様に共有する。
プレゼンを聞きつつ、ノートパソコンのキーボードを叩く。
「つまり、業績レポートも作成できる単一のシステム環境になるわけですね」
京介さんは説明を熱心に聞き入りながら、ときおり質問を投げかけた。
「そのとおりです。これがうまくいけば、現状で作成に時間のかかるレポートは、支配人がボタンを押すだけでデータが更新されるようになります」
「今までレポート作成で手一杯だった分、情報を分析する余裕が持てるようになるわけですね」
「そうなります」
システム部長が答えた。
京介さんは満足そうに頷き、手元の資料を何度も見返している。
真剣に取り組む横顔を見て、胸がいっぱいになる。
今までも、何度となくこうして見てきたはずの彼は、私の中で完全なる特別になってしまっていた。